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2012年03月07日 水曜日アイリンからのお知らせ

邦銀の瀋陽支店の開設

株式会社三菱東京UFJ銀行の全額出資子会社である 「三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司」 は、中国銀行業監督管理委員会より瀋陽支店開設準備申請に対する認可を取得した。

邦銀の瀋陽支店は、2010年6月に初めて 「三井住友銀行(中国)有限公司」 が開設しているので、これで2番目となる。


三菱東京UFJ銀行の大連支店 (遼寧省) は、森ビルが中国で最初に手掛けた大連のビルに入居しているが、瀋陽には駐在員事務所を設置しているだけだった。
これは、遼寧省の省都で、東北地方最大級の都市である 「瀋陽市」 よりも、大きな港がある 「大連市」 には日系企業が多いからだ。
しかし、いよいよ瀋陽支店の開設に邦銀が動き出した所を見ると、鄧小平氏がちょうど20年前に 「南巡講話」 で沿海部の改革開放から着手し、目覚ましい経済発展を遂げたが、これからは内陸部に向かっての発展段階に入り、中国の国家開発戦略である 「東北振興政策」 が本格化してきた証になる。


●三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司の支店・出張所

 ・支 店 (11ヵ所)
   北京、大連、天津、無錫、上海、深圳、広州、成都、青島、武漢、瀋陽

 ・出張所 (5ヵ所)
   天津濱海、大連経済技術開発区、広州南沙、上海虹橋、北京経済技術開発区


余談だが、確か4年前に大連の三菱東京UFJ銀行を訪問した際、森ビル (森茂大厦) のトイレに入ったが、中国で初めてウォシュレット付だった。(現在でも他では見ていない)
今でもそうだと思うが、森ビルは賃料が超高く、このビルに入居しているだけでステータスであり、企業の信用力も上がる。

大連森ビル.jpg

   森ビルHPより